内緒話
「イスクさんは、お兄ちゃんのどこが好きなの?」
仕事で出て行ったセスタの家で彼を待ちながらお茶を啜っている最中、もてなしてくれていた彼の妹からいきなりそんな言葉が飛び出した。
「これはまた突然だな。…気になるか?」
これに、ユーリは素直に頷いた。
「だって、お兄ちゃん間が抜けてるし顔は悪くないと思うけど男だし、イスクさん顔が良いしちゃんとモテるのにどうしてかなーって。」
「あっはっは。モテるってなら俺よりセスタの方がモテるぜ?頼れる癖にたまにちょっと間が抜けてるのがかわいいんだとか言われて。」
「…それはイスクさんもですか?」
「んーそうかもしれんがそれだけって訳でも無いしな…まあぶっちゃけ全部?」
思わず紅茶を吹きそうになった。
なんの抵抗もなく笑ってけろりとでそれを言われては、流石に二の句は告げない。
きっと、これ聞いたら兄は…どうなるかあっさり想像つくなあ。
だが、妹としてはそれだけでは納得しない。
「うーん、もっと詳しくお願いします。」
「詳しく言ってやっても俺はいいが…きっとあいつは怒るから内緒な?」
「あ、大丈夫ですよ私口堅いですから。」
「うーん…そうだなあ…」
時計を見るともう直ぐ御昼。
いつセスタが帰って来てもいい時間なのを見て、やっぱりだめだなーと肩を竦める。
「セスタが戻ってきたらヤバいからやっぱり内緒って事で。」
「えーイスクさんのケチー!」
じゃあ、今度セスタが暫く戻ってこない時にな、と耳打ちすると、よろしくお願いしますと返事が返って来る。

もちろん、これはセスタには内緒の話。


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