自己嫌悪
「こんなところでなにしてる?」
首都の裏通りの目立たない場所にぼんやりといた座り込んでいたプリーストが、顔を上げる。
暗がりでも光る銀の髪を無造作にかきあげ、難しい顔をして目の前に立つアサシンに向かって、彼は居心地が悪そうに再びうつむいた。
「えっと、あの…ごめんなさい。」
「いや、ごめんじゃなくて…なんで隠れてるんだ?」
「えっと、あの、その…」
答えを待つ。
「…………ごめんなさい。」
「……………」
落ち込んでいるのは判るが、どうしてなのか要領の得ない相手にどうしていいか判らず、とりあえず落ち着かせようと頭を撫でる。
「あの、それより怪我…動いて、大丈夫なんですか?」
怪我、と言われて漸く落ち込んでいる理由が思い当たる。
「……もしかして、昨日の怪我の事、気にしてるのか?」
「…だって…僕の所為で…」
確かに、彼をかばう形で怪我を負ったのだからそう思うのかもしれないが…。
ふう、とため息をついて、頭を撫でる手を強める。
「あれは俺が悪いから気にするなって言っておいただろう?…まったく、全部自分の責任にするな。」
「…ごめんな……。」
言いかけた言葉を口で強引に塞ぎ、謝るな、と眉を寄せた。
ものすごい勢いで真赤になる相手を気にした風もなく、腕を掴んでぐい、と引き寄せる。
「ほら、今日もモンスター退治行くんだろ?とっとと行かないと日が暮れちまうぜ。」
「え、あ、い、良いんですか!?」
「……良いも何も、あんたは相棒なんだから当たり前だろう?」
どれだけ探したと思ってる、と呟いてデコピン。
「あ、はい!任せてください!」
痛そうに額を撫でながらも嬉しそうなな表情の相手に、笑い返して腕を引っ張って歩き出した。




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